たなか鮎子「冬のお話」

2006年10月23日(月)〜10月28日(土)


この季節になると、部屋でくつろぎながら、小さい灯りをつけて、 ゆっくり物語を読むのは楽しいものです。
いろいろな登場人物、風景、幻想的な出来事。
子供の頃から、お話を読みながら、様々な場面を頭に思い描いている時が、 私にとっては至福の時間でした。
湧き出るイメージは、無限に尽きないように思えました。

今回はそんな、心に残る物語たちの中から特に、大好きな冬の気配を漂わせているお話、物語の一場面を選んで絵を描きました。

皆さんにも少しの間、冬の物語の世界を楽しんでいただけたら幸いです。
(たなか鮎子)


「星の銀貨」(グリム)


描かれたのは「森は生きている」「幸福の王子」など多くの人が子供時代に触れた童話から、「罪と罰」「薔薇の名前」「旧約聖書」など硬派な読み物まで。ヴァラエティに富んだチョイスでギャラリーを訪れた方に楽しんでいただきました。


「逃亡」(クラバート/プロイスラー作)

                   
ヨーロッパの絵本のような雰囲気とファンタジックな世界が得意なたなかさん。本の装画や、挿絵、絵本などの仕事を多く手掛けて活躍中です。


「ふたりの狩人」(注文の多い料理店/宮澤賢治作)


アクリルガッシュでしっかりと描き込んだ作品とさらりとした表現のペン画を併せて26点展示しました。

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