遠藤拓人展「白蛾に燃ユル書」

2007年11月26日(月)〜12月1日(土)


MAYA装画コンペvol.4の受賞者遠藤さん。受賞以来、新聞や雑誌の連載小説の挿絵、多くの本の装画に、ライブペインティング、劇団の公演のヴィジュアル…とその活躍ぶりはまさに破竹の勢い!耽美的な世界を得意とする遠藤くんですが、本人はご覧のようにとっても気さくな好青年です。


「駅舎前の夜光蟲」

装画コンペ受賞当時はダークな色彩で「静」のイメージが強かった遠藤さん。2006年の幻冬舎デザイン室・平川彰氏キュレーションの展覧会で江戸川乱歩の「鏡地獄」を描いたことが、現在のような色彩や画風になった大きなきっかけだったようです。


「天使の梯子」

        
並んだ作品は、児童書の挿絵のようなファンタジックなものから、中世のストイックな修道士たちの姿、妖しさイッパイな禁断の世界…とバラエティ豊か。一見脈絡がなさそうなテーマでも、一貫して「詩的」な遠藤テイストが濃厚に漂います。ギャラリーにも深紅のビロードのテーブルクロスやアンティークの額、蓮のドライフラワー(?)、自ら作成した白蛾などが持ち込まれ、ディスプレイにもまた彼のこだわりが見えました。


「雨上がりの夕日」


こちらは最近描き始めたシリーズからの一枚です。シルクスクリーンなどの版画のようにも見えるスッキリした画面の構成や力の抜けた線や抑えた色彩が新鮮、と好評でした。


■http://www.artakuto.com/

BACK

無断転載・利用禁止 Copyright (C) MAYA Co.,Ltd. All rights reserved.
GALLERY HOUSE MAYA