装画コンペvol.18

審査結果

「ギャラリーにコンペの配達が始まると今年もまた夏が来たなあと思います」と運送屋さんに言われました。 私達にとっても、多くのリピーターの方たちの作品と再会すること、そしてコンペ初参加の方の新鮮な作品との出会いは、毎夏恒例の大きな楽しみとなっています。
イラストレーターとしての活動を望む若い方たちから、お仕事の広がりをお考えのベテランの方々まで、今年も本当に幅広く、たくさんの御応募をいただきました(あの連日の酷暑にも関わらず…!)。 心からお礼を申し上げます。 ありがとうございました! 
これまでは返却時にささやかなコメントを付けていましたが、年々作品数が増えて、全てにコメントをつけるのが労力的にかなり厳しくなってしまいました。 全ての方にコメントすることはできませんでしたが、機会がありましたら、ギャラリーで作品を拝見したり気づいたことについてお話をさせていただければと思います。
選に漏れた中にも、ヴィヴィッドな感性に溢れ、今後への期待を強く感じさせる作品が少なくありませんでした。
今年もまた装画コンペが魅力的なイラストレーターたちの活躍のきっかけの一つとなることを願って、心から応援してまいります。

【応募者数】 625名   【応募点数】 1344点

【審査員】
・アルビレオ (西村真紀子・草苅睦子 / 装丁家・グラフィックデザイナー)
・坂野公一 (welle design / 装丁家・グラフィックデザイナー)
・柳川貴代 (フラグメント / 装丁家・グラフィックデザイナー)
・大矢麻哉子(ギャラリーハウスMAYA主宰)

【課題作品】
*小説
「一房の葡萄」(有島武郎) 「猫町」(萩原朔太郎)
「ロボット」(カレル・チャペック) 「女の一生」(ギ・ド・ モーパッサン)
*児童文学・童話
「白雪姫」(グリム兄弟) 「長靴をはいた猫」(シャルル・ ペロー)
*時代小説
「人斬り半次郎 幕末編」(池波正太郎) 「本所しぐれ町物語」(藤沢周平)
「天守物語」(泉鏡花)
*エッセイ・随筆
「センス・オブ・ワンダー」(レイチェル・カーソン)

グランプリ
ますこひかり
「天守物語」(泉鏡花)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・2019年2月 GALLERY HOUSE MAYAにて個展

準グランプリ  おぎわら朋弥  「西瓜糖の日々」(リチャード・ブローティガン)
アルビレオ賞  西島知     「私自身の見えない徴」(エイミー・ベンダー)
坂野公一賞   杉本鉄郎    「吉原裏同心」(佐伯泰英)
柳川貴代賞   タムラヨウイチ 「センス・オブ・ワンダー」(レイチェル・カーソン)
MAYA賞      小川メイ    「センス・オブ・ワンダー」(レイチェル・カーソン)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・2019年2月  MAYA2にて5人展


準・アルビレオ賞   すぎもりえり「ウエハースの椅子」(江國香織)
準・坂野公一賞    町田七音 「症例A」(多島斗志之)
準・柳川貴代賞    松倉香子  「センス・オブ・ワンダー」(レイチェル・カーソン)
準・MAYA賞    後藤範行  「女の一生」(ギ・ド・モーパッサン)

●入選(五十音順)
雨本直 石原一博 今西康子 いわさきちさ 岩堀敏行 太田侑子 岡本えい オガワミホ Q-enta 近藤みか 佐藤英行 しらいふみえ 田村真理子 冨田陽子 ニシノミサ 早川洋貴 久勝堂 藤本紘希 堀川直子 松尾布祐子 三橋由紀 夜久かおり
*以上、入賞と入選の方は2018年2月の審査員との懇親会にご案内します。

●最終選考(五十音順)
安部まゆ子 あらいしづか 安藤伶 伊澤加恵 石川ゆかり 井田みちこ 上杉秀明 太田麻衣子 おおたはるか 大野香枝 オオヒロヨーコ オオヤマネコ 長田結花 楓真知子 片桐綾乃 柿崎えま 金子幸代 カメトモコ かわぐちまゆ 岸あずみ 木原まさやす 熊谷奈保子 黒田莉生 小西由夏 小山萌江 近藤美和 サイトウタカヒコ サカガミタケシ 佐藤文音 佐藤里帆 白井裕子 澁澤久実子 嶋﨑智美 高倉愛 高部チッキ 田代友花 田谷純 鶴井かな子 テラムラリョウ 南雲真優 名司生 西田陽子 西山竜平 橋本浩子 八朔モモ ハルペイ フクバリンコ 堀川友里 本田征爾 ミス・シルコ 水野朋子 モリナオミ 森由香里 森山佳代 森豊 ミキテライ 村上千彩 ヤギエツコ 柳本史 山口法子 ユーキ・コーエン吉松留美 渡裡小葉

受賞作品 審査員講評